美容を知る前に、「醜形恐怖症」を知ろう。
醜形恐怖症とは、
「他人から見れば気にならないような外見上のささいな欠点、あるいは実際には存在しない欠点にとらわれ、強い苦痛を感じる精神疾患」
のことを指します。
先日、YouTubeで高須クリニックの高須幹弥先生と、美容外科医の辻大成先生の対談動画を見る機会がありました。
私が思う高須先生の印象ですが、CMのイメージだけだとただの有名な美容外科医というイメージだけだったのですが、お話ししている内容はいい意味で美容外科医らしくない、倫理観のしっかりとした、とても誠実な先生という印象です。
その高須先生が、辻先生のことを、
「大変申し上げにくいが、先生自身が醜形恐怖症に陥ってしまっている」
と、なんとも切ない表情をしながらも、強く警鐘を鳴らす場面がありました。
美容整形の怖さを知るとてもショッキングなシーンでした。
辻先生はというと、ご自身の手術に5000万円をかけているとのことで、誰がみても美容整形をしているとわかる外見をしています。
そして、辻先生自身、ご自分のことを「整形依存症」であると自覚しているものの、美容外科医として、患者さんが求める整形を行っているようです。
患者さんのことを、
高須先生は「患者さん」と呼び、
辻先生は「お客様」と呼ぶ。
このスタンスの違いもとても印象的でした。
醜形恐怖症は、生育歴における否定的な体験やトラウマ、完璧主義などが関係しているとされ、強迫症スペクトラムに分類される「精神的な疾患」です。
美容診療を受ける方は、自分が醜形恐怖症に陥ってしまっていないか、常に注意が必要だと思います。
美容を知る前に、「醜形恐怖症」を知ろう。
✔︎ほんの薄いシミ一つも許せない
✔︎毛穴が少しあるだけに気になって仕方ない
✔︎鼻が低いのがコンプレックス
✔︎目のシワが増えてきた
✔︎頬がこけてきた
✔︎体重が軽いが、自分では太っていると思っている
果たして、それは本当に「治さなければならない欠点」なのでしょうか。
年齢とともに肌には「正常な」老化現象が起き、シワ、たるみ、シミが増えます。
それは劣化にようにもみえて、人間らしい正常な変化でもあります。
笑ったときに目尻にシワがでる。それはとても人間らしく、魅力的な笑顔だと私は思います。
もし笑っても顔にシワひとつなくツルツルだとしたら、それは魅力的な笑顔でしょうか。マネキンのようで、それこそ違和感があり、醜く見えてしまうかもしれません。
鼻が低くても、あなたにあった日本人らしい、とても魅力的な鼻かもしれません。
私は美容皮膚科として、シミ取りを中心とした美容医療を提供していますが、お顔に清潔感がでるシミ取りはとても喜ばれます。
その反面、やり過ぎないように、私自身にも、患者さんにも注意を払っています。
私は現在ヒアルロン酸注入を行っていませんが、理由は醜形恐怖症の患者さんを作らないためです。
顔の形を変えうる施術は、どうしてもそのリスクがつきまといますから。
そもそも、人間の魅力は、見た目だけではありません。
あなたは、人を見た目だけで判断しますか?そんなことはないはずです。
人は、その人が「どのような人であるか」
それが最も大切なはずです。
美しさを追い求める前に、今の自分自身の魅力にも目を向けてみてほしいと思います。