「最近、もの忘れが多くなった気がする」「以前と比べて何か違う」と感じたとき、それは加齢による自然な変化のこともありますが、認知症の初期症状が隠れていることもあります。ミライエ脳神経クリニックでは、認知機能テストとMRI検査を組み合わせた精密な評価を行い、早期発見・早期対応に努めています。
当院の認知症・物忘れにおける特徴
脳神経外科専門医がMRIで脳の状態を直接確認します
認知症の診断において、MRIによる画像検査は非常に重要です。脳の萎縮の程度、血管障害の有無、そして脳腫瘍などの見落とされやすい疾患の除外が、画像検査によって初めて可能になります。認知症と思われて受診したところ、脳腫瘍など命に関わる疾患が見つかるケースは珍しくありません。一度は必ず頭部の画像検査を受けることを強くおすすめします。
当院では脳神経外科専門医が自ら読影・説明を行うため、画像から得られる情報を最大限に活用した診断が可能です。
認知機能テストと画像検査を組み合わせた総合的な評価を行います
認知症の評価には、長谷川式スケール・MMSEなどの認知機能テストと、頭部MRIを組み合わせた総合的なアプローチが重要です。テスト単独では発見できない変化も、画像検査と組み合わせることで正確な診断につながります。アルツハイマー型・脳血管性・レビー小体型など、認知症の種類に応じた適切な治療・対応が可能です。
患者さん・ご家族と地域の専門機関とをつなぎます
認知症の診断がついた後は、内服治療に加え、地域の介護・福祉サービスとの連携が非常に重要になります。介護申請や専門機関への紹介など、患者さんとご家族が適切な支援につながれるよう、ケースワーカーや地域の専門機関との連携をご案内します。「どこに相談すればいいか分からない」という状況にならないよう、一緒に考えていきます。
加齢による物忘れと認知症の違い
「もの忘れ」には、加齢による自然な老化現象と、脳の病気によるものがあります。
| 比較項目 | 加齢による物忘れ | 認知症 |
|---|---|---|
| 忘れ方 | 経験の一部を忘れる | 経験そのものを忘れる |
| 自覚 | 忘れっぽくなった自覚あり | 自覚が乏しいことが多い |
| 日常生活 | 大きな支障なし | 生活に支障が出る |
| 性格の変化 | 変わりない | 怒りっぽくなる、ふさぎがちになるなど |
例えば、財布をどこに置いたか忘れるのは加齢による正常な老化現象の可能性が高い一方、財布を置いたこと自体を忘れてしまうのは認知症の可能性があります。「なんとなく変だな」と感じたら、気になった時が受診のタイミングです。
認知症の主な種類
認知症にはいくつかの種類があり、それぞれ原因や現れ方が異なります。
アルツハイマー型認知症は最も多い種類で、脳に異常なタンパク質が蓄積し、神経細胞がダメージを受けることで起こります。記憶障害から始まり、徐々に進行します。
脳血管性認知症は、脳梗塞や脳出血など血管の障害が原因で起こります。生活習慣病の管理が進行の予防につながります。
レビー小体型認知症は、幻視(実際にはいないものが見える)やパーキンソン症状(手足の震え・歩行障害)を伴うことが特徴です。
前頭側頭型認知症は、性格・行動の変化が目立つタイプで、社会的なルールを守れなくなるといった症状が現れることがあります。
いずれのタイプも、当院で診断・治療の対応が可能です。
当院での検査と診断
初診時に問診・身体診察を行い、必要に応じて以下の検査を組み合わせて評価します。
認知機能テストとして長谷川式スケール・MMSEを実施します。頭部MRI検査では脳萎縮・血管病変・脳腫瘍などを評価します。血液検査によってビタミンB12欠乏・甲状腺機能異常など、認知症に似た症状を引き起こす疾患を除外します。
認知症の治療・対応について
認知症と診断された場合、その種類と進行の程度に応じて対応を検討します。
アルツハイマー型認知症に対しては、進行を緩やかにする内服治療を行います。ただし、現時点の医学では認知症を根本的に治すことは難しく、実際には生活習慣・栄養・運動の指導と地域連携が治療の中心となります。脳血管性認知症については、脳梗塞・動脈硬化の予防治療を同時に行います。必要に応じて、介護認定の申請支援や専門の医療機関・ケースワーカーへの紹介も行います。
早期に発見・対応することで、進行をゆるやかにし、生活の質をできる限り長く保つことができます。進行すると止めることが難しくなる疾患だからこそ、早い段階での受診が重要です。
こんな症状があればご相談を
同じ質問や話を繰り返す、予定や約束を忘れることが増えた、財布・鍵などをよく失くす、性格が大きく変わった(怒りっぽくなった・ふさぎがちになったなど)、日付・場所の感覚がおかしい、料理・家事などの段取りが難しくなったといった変化がみられる場合は、お気軽にご相談ください。
よくある質問
- 何歳から認知症の
リスクが高まりますか? - 一般的に65歳以上から認知症の有病率が上がりますが、若年性認知症として40〜50代で発症することもあります。特に脳卒中の後や生活習慣病のある方は年代を問わず注意が必要です。
- 認知症の検査は
どのくらい時間がかかりますか? - 初診時の認知機能テスト(長谷川式・MMSE)は20〜30分程度です。MRI検査は10分以内で完了します。当日の検査・結果説明に対応しており、一回の受診で一通りの評価が可能なことが多いです。
- 親が検査を嫌がっています。
どうすればよいですか? - ご本人が検査に乗り気でない場合、ご家族だけで一度相談にいらっしゃっても構いません。「頭の健康診断として受けてみよう」「検査に来てみただけ」という形で、まずは受診のハードルを下げることが大切です。
- 認知症と診断されたら、その後は
専門病院に移らなければなりませんか? - 軽度〜中等度の認知症であれば、当院で継続して管理することが可能です。ただし、より専門的な治療や精密検査が必要な場合は適切な医療機関へのご紹介を行います。
- 認知症は遺伝しますか?
- 一部の遺伝子が認知症リスクに関わることが知られていますが、多くの認知症は遺伝性のものではありません。ただし、家族歴がある方では定期的な検査や生活習慣の見直しが特に重要です。