「首が痛い」「手がしびれる」「握力が落ちた気がする」こうした症状は、首の骨(頚椎)や脊髄の問題、あるいは内科的な疾患が原因となっていることがあります。放置すると神経症状が進行し、後遺症を残す可能性もある疾患です。ミライエ脳神経クリニックでは、MRI検査と専門的な神経診察を組み合わせた診断を行っています。
当院の頸部痛・手のしびれにおける特徴
脊椎専門医がMRIで神経・脊髄の状態を正確に評価します
首の痛みや手のしびれの診断には、レントゲンだけでは不十分であり、MRIが必須です。神経(脊髄・神経根)の圧迫の程度・部位・原因を詳細に評価できるのはMRIだけです。当院では院内でMRI検査が可能で、脊椎専門医が画像と症状を合わせた専門的な診断を行います。
脳神経外科専門医として脳と脊椎を一括して診断できます
手のしびれの原因は、頚椎(首の骨)の問題だけでなく、脳の疾患(脳梗塞・脳腫瘍)が原因となることもあります。脳神経外科専門医かつ脊椎外科専門医である院長が、脳から脊椎まで一括して評価することで、原因を見落とさない診断が可能です。
手術が必要かどうかの判断も行います
頚椎疾患では、症状の程度によって保存的治療(薬物療法・生活指導)と手術治療の選択が必要になることがあります。豊富な手術経験を持つ脊椎専門医として「手術が本当に必要かどうか」を正確に判断し、必要な場合は連携先病院へご紹介します。
首・手のしびれの主な原因
頚椎が原因の場合
首の骨(頚椎)やその中の神経(脊髄)が圧迫されることで、首や肩の痛み・手のしびれ・握力低下などが起こります。代表的な疾患として以下があります。
頚椎椎間板ヘルニアは、椎間板が飛び出して神経根や脊髄を圧迫します。若い方から高齢者まで発症します。
頚部脊柱管狭窄症は、加齢で骨や靱帯が変形し、神経(脊髄)を圧迫します。高齢者に多く、歩行障害(脊髄症)を伴うこともあります。
その他、頚椎後縦靱帯骨化症(OPLL)、変形性頚椎症、頚椎すべり症、脊髄腫瘍・血腫などが原因となることもあります。
内科的(全身)な原因
頚椎疾患以外でも、神経や代謝の問題によって手のしびれを生じることがあります。
糖尿病性末梢神経障害は、糖尿病が進行すると手足の末梢神経が障害され、しびれが生じます。ビタミンB12欠乏(悪性貧血など)も末梢神経障害の原因になります。甲状腺機能異常もしびれの原因となることがあります。その他、薬剤性末梢神経障害なども考えられます。
これらは血液検査で評価します。「首に異常がないのに手がしびれる」という場合は、内科的な原因を精査することが重要です。
頚椎疾患の代表的な症状
首から肩・腕・手にかけての痛みやしびれ、握力の低下・指が動かしづらい感覚、歩行がふらつく(脊髄症のサイン)、細かい手作業(ボタンの留め外し・箸の使用など)がしにくくなる、といった症状が典型的です。
特に歩行のふらつきや握力低下を伴う場合は、脊髄が障害されているサインであり、早急な評価と治療が必要です。
治療方法
保存的治療(手術なし)が基本です。薬物療法(鎮痛薬・神経障害性疼痛治療薬・筋弛緩剤など)と生活指導(姿勢改善・首に負担をかけない動作)を組み合わせます。軽〜中等度の症状であれば、保存的治療で症状が改善することが多いです。
手術が必要な場合は、症状が進行性で生活の質や神経機能への影響が大きく、手術によって改善が期待できる場合に検討します。当院では手術を実施していませんが、稲沢市民病院(脊椎脊髄センター)など連携先へご紹介します。
日常生活での注意点
姿勢を意識することが最も重要です。下を向く作業をできるだけ避け、スマートフォンやパソコンを操作するときも首を下に曲げないよう心がけてください。
長時間のデスクワークでは、1時間ごとに立ち上がり、首・肩を軽くほぐすことをおすすめします。枕の高さも頚椎に影響するため、首がまっすぐ保てる高さのものを選ぶとよいでしょう。
「歳のせい」「肩こりだから」と自己判断せず、症状が続く場合は早めの受診をおすすめします。
よくある質問
- しびれが手だけでなく足にも出ています。
これは頚椎の問題ですか? - 手と足の両方にしびれがある場合、頚椎の脊髄が圧迫されている可能性(頚髄症)があります。これは悪化すると歩行障害につながる疾患であり、早期の評価が重要です。すぐに受診してください。
- ストレートネックと言われました。
治療は必要ですか? - ストレートネックそのものは「異常」ではなく、姿勢の特徴のひとつです。しかし、ストレートネックは頚椎への負担を増やし、頭痛・肩こり・しびれの原因になりやすいため、姿勢改善や生活習慣の見直しが大切です。症状がある場合は診察をおすすめします。
- 手のしびれが続いていますが、
どの科を受診すればよいですか? - 脳神経外科・脊椎外科・神経内科が対応します。当院は脳神経外科専門医かつ脊椎外科専門医が診察するため、脳・脊椎の両面から原因を評価できます。
- 頚椎ヘルニアと診断されました。
手術は必要ですか? - 多くの頚椎ヘルニアは保存的治療(薬物療法・生活指導)で改善します。手術が必要なのは、保存的治療で改善しない場合や神経機能(筋力・感覚)の低下が進んでいる場合などです。当院でセカンドオピニオンを受けることも可能です。
- しびれが片手だけに出ています。
これは脳卒中の可能性がありますか? - 片側の手・腕のしびれは、頚椎疾患のほか脳梗塞などの脳の疾患が原因となることもあります。突然起きたしびれ・麻痺の場合は特に要注意です。当院では脳のMRI検査と頚椎のMRI検査を組み合わせて原因を精査します。